【連載】スモールビジネスの始め方(1)
タロット読み師のアドリアーナです。
ここからしばらくは、私自身の経験を混じえながらの『スモールビジネスの始め方』について色々書いていこうと思います。本名名義では、ビジネスアドバイザリー(開業サポート支援、ブランディング、カウンセリングetc...)もご提供しております。そこで、タロット占いの仕事をどのようにここまで拵えてきたかの実際の経験とともにお伝えしてまいります。
スモールビジネスって?
法人化する・しないは問いません。学生やお勤めの方の副業でも、主婦・主夫の方が始めるのでも構いません。関わる人数もひとりでも数名でも自由です。ただ、大きな資金や設備などの「開業」ではなく、アイディアや昨今のツールを上手に使って作り出していく自由なビジネス、といったイメージでしょうか。
アドリアーナの場合はもともと勤務していたイベント企画制作会社から独立し2006年に合同会社を設立、自身が代表を務め、社員数名と小さな会社を始めました。
その時に設備として用意したものは、
・事務所(世田谷区三軒茶屋のマンション事務所)
・OA機器(パソコン、プリンタ、電話、スマホ)
だけでした。それだけで可能な仕事内容だったからです。初期投資がほとんど掛からず、これまで勤務していた企画制作会社の流れで売り上げもかなり大きく、知名度の高い企業のお仕事がたくさんありました。今回このブログで書いていこうという内容とは趣旨が異なりますので自分の会社についてはここまでにして、『プライベートワーク』としてたった一人で始めた三軒茶屋の店舗の事例を自身の『スモールビジネス』として位置付けたいと思います。
企画と技術、どちらから始めるのが良い?
例えば、
① お菓子づくりの技術があるので洋菓子店を開業したい
→ 技術先行型
② お菓子に関わることがしたいから何がビジネスにできるか考える・習得する
→ 企画先行型
これまでの日本では①の技術先行型が起業開業の基本でした。しかし現在は、大きな設備投資などがなくてもビジネスが成立するツールがたくさんあります。このため、②の企画先行型の方が逆に有利な点もたくさんあります。何故なら、マーケットや宣伝方法などの戦略を同時に進めていけるからです。
①のパティシエの場合は、技術を活かすことがメインとなりますので、考えられるものとしては、
・リアル店舗を構える
・キッチンを用意して菓子製造(何処かへ卸す、通販する)
・お菓子教室を始める
といった動きとなるでしょう。何れにしてもハコが必要になりますので予算もそれなりに必要となってきます。
一方、②のお菓子好きの人ならば、
・お菓子イベントの企画や実施
・菓子店紹介やレシピのサイト構築運営
・パティシエの人材活用
・お菓子教室の経営、運営
などなど、今の時代やエリアに何が望まれるか、予算に応じて少しづつ手がけていくことも可能です。スマホひとつでやれることだってたくさんありそうです。
アドリアーナの占い店は、この①と②のハイブリッド型です。
とにかく良い路面店を見つけてしまったので何をするか考えずにとりあえず借りた → ぼちぼちと三軒茶屋をマーケティングしながらビジネスにしていこう → 三軒茶屋に足りないものは占いだと考えるようになる → 自身は [占いとは縁遠い人間だった] ものの、タロット占いを習得しながらサービス提供開始、タロット占い学校も開設、といった流れです。
そこまで2年半ほど時間をかけました。
占いと程遠い人間だったからこそ、占い師や占いの館によくありがちなイメージやビジュアルを払拭したい、もっと誰でも気軽に話をしに来れる場所にしたい、というコンセプトが自分の中にできて、店内やホームページのデザインは「おしゃれ」にしてきたつもりです。また自分自身も、「霊が見える」「霊感」「スピリチュアル」「開運」といったキーワードは一切排除しました。もともと、そのような要素が無い人間のため、もし使用したならばそれは「嘘」ということでもあります。「演出」という言い方もあるかもしれませんが、その演出は私には「必要のないもの」と判断しました。
このように、「技術を突き詰めた結果」の独立開業だけではなく、少し時間もかけながら、やりながら、"企画ありき" で考えて実行していくスモールビジネスという始め方もあるのです。 まずは3年、取り組んでみましょう。実際3年なんてあっという間ですが、無理をせず始めるものだからこそ続けることが可能です。
大阪・中之島店のドア
「企画」「三軒茶屋マーケティング」で始めた三軒茶屋カード占いアトリエですが、その後、大阪にも支店を作ることができて、東京と大阪の2拠点生活まで手に入れました。このスモールビジネスのおかげで自分の理想の生活スタイルまで叶うなんて、始めた時には全く想像していなかったことです。
予算の作り方
どんなにスモールといえどもビジネスです。完全0円で始められるものではありません。
まずは、自分自身が毎月いくらまでなら最低3年、出し続けることが可能か を考えてみる必要があります。
何をどうやりくりしても月5000円が限度だ!
という場合は、まさに"企画ありき" でのビジネスをスタートさせるべきでしょう。自力で月5000円の予算捻出しかできないのに、例えば500万円融資を受けて何かを始めるのは無謀というものです。
月50,000円は大丈夫!
という場合は、本当に小さな場所を確保することができるかもしれませんし、スマホ関連商売にして宣伝広告費に使っても良いでしょう。自力で月50,000円用意できる方ならば、200〜300万ほどの融資を受けて、更に法人格を持つのもアリですね。法人格を持つことで得られる社会的信用はビジネスチャンスを広げてくれるでしょう。
今の時代、自分の貯金が1000万円溜まったら何かを始めよう、よりも、1日も早くアイディアを出力して積み重ねていく方が得策です。
今日はここまでです。
Stella Maris Adriana
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