人間は持ちつ持たれつで成り立っています
タロット読み師、タロットイラストレータのアドリアーナです。
お客様で、「こんなに何回も来てしまってすみません」とおっしゃる方が時々いらっしゃいます。そしてメンタルコーチのような方々はとにかく皆、「占いなどに頼らない自分を作らなければならない」というような、「占い」をわざわざ敵視?まるで害悪?のような表現をされますね。もう何百回、あらゆるところで目にしたことでしょうか(笑)
その方の「営業的キャッチコピー」なのでしょうし、なんとも思いませんが、もしそういった文言を目にしたことがあるお客様にしてみれば、占いに何度も来る私は悪いのだろうか、と感じるかもしれませんね。
マーケティングの観点からいくと、「占いなどに頼らない自分を作らなければならない」という表現をすることにより、占いに興味がある多くの層に横槍を入れ横取りしていこうという、《他者否定から入る、自分への誘導》といったところです。結局、「占い」に頼っているとも言えるでしょう。すごい矛盾にご本人は気づかないのだろうかと、あちこちでこの表現を目にするたび笑ってしまいます。
それも含め、宣伝手法のひとつであり、ビジネス・商売の表現は自由ですので、どうぞいくらでも占いを悪く言ってください。レモンを選ぶかリンゴを選ぶかはお客様の自由です。
ここでこんな話を書くと、そういう白黒思考メンタルコーチの方々にヒントを与えてしまいますが、アドリアーナはケチではないので書いておきます(笑)
しかし、その善し悪しではなく、私はこのように考えています。
「人に頼らない」という視点を突き詰めていくと、生活の基本を支える交通機関を利用するのは全て甘え(自力で走るなり歩かなくてはならない)であり、食品を購入するのは怠惰(自分で農作物や家畜を育てなければならない)、というようなことになりませんか?
皆が皆、誰かの・何かの支えを得て生きていると思います。
私たちは人間という社会コミュニティを持つ生物です。文化の進化とともに、肉体・精神ともに他者と「支え合う」という生き方を保持し、発展させてきました。その中で、「占い」というものははるか彼方、古代ギリシャや古代中国から存在するものです。
人間にとって必要なものは永く続いていきますよね。
ですので、昨日今日ご商売、もとい "メンタルコーチ" を始めた方が「占いに頼ってはいけない」ということををどれだけ強調されても、人間が必要としてきた長い長い占いの歴史を果たして論破できるでしょうかねぇ。
ちなみに、タロット占いは「卜占」(ぼくせん)と言いまして、偶然の中に必然を見つけるものです。統計学ではありません。例えば、このカードがあなたにこれを言ってきている、と私が告げた時、お客様はご自身の脳内や心からそれらに紐つく深層心理や、覚醒しかけている気持ちを外部にアウトプットできていきます。そう言った道しるべとなり、機会の再創出・点を線にする、などの心理的効果も高まります。
ですので、当店のタロット占いは気軽に頼っていただきたいですし、自由に楽しんで欲しいのです。成功している経営者様は皆、「タロット占いって超おもろいやん」とおっしゃいますよ。おもろいアミューズメント、エンタメであり、時には心理カウンセラーにもなり、私もお客様ごとに自分の様相を変化させています。そしてそれらの様々なお客様に支えられているおかげでアドリアーナが存在できております。
「持ちつ持たれつ」
このバランス感覚なしに人間は長く存在することはできません。
どうか、「何回も来てすみません」なんて、仰らないでくださいね。自分が相性が良いと感じて、感情が高まったり落ち着いたりできたのでしたらとても良いお時間をあなたはお過ごしになられた、ということです。アドリアーナもその時間を大切にいたします。
そして、こういったコミュニケーションの提供側になりたい方は、ぜひ私が主宰する「ステラマリス・タロット学院」のプロ養成コースも受講いただけます。
この3月は16日いっぱいまでの鑑定です。
ぜひ、お待ち申し上げております。
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